副業で実際に収益化を達成するまでの道のりは決して平坦ではありません。僕自身、今では月に安定した副収入を得られるようになりましたが、そこに至るまでには数々の失敗と挫折を経験しました。
本音を言うと…
多くの副業系の記事では成功事例ばかりが語られます。しかし僕は「失敗から学ぶことこそが、最短で成功するための近道」だと確信しています。
この記事では、僕が副業を始めてから収益化するまでの過程で経験した5つの失敗と、そこから学んだ教訓を赤裸々に共有します。
副業初心者だった当時の僕を反面教師として学ぶことで、あなたの副業の道のりがより効率的になることを願っています。
失敗1:「トレンド追従の失敗」- note販売に飛びついた時期
僕の副業チャレンジは、2019年4月に「note販売」(記事や情報をオンラインで販売するサービス)から始まりました。当時、Twitterでビジネスインフルエンサーの投稿を見ていると、noteで月100万円以上も稼いでいる人がチラホラいました。彼らの発信を見ているうちに「自分でもできるのではないか」と思い込み、流行りに乗って始めてしまったのです。
よくある失敗度 80点
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時間ロス度 85点
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精神ダメージ度 50点
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僕の失敗体験:中身のないコンテンツ販売に挑戦
当時5万円ほどの資金を投じて始めたnote販売でしたが、大きな壁にぶつかりました。合わないというより、単純に当時の自分には影響力がなく、他人からお金を払ってまで知りたいと思わせるような知識もノウハウもなかったのです。
有益なコンテンツを作れないからSNSも伸びない。SNSが伸びないから売れない。悪循環に陥り、「売れるコンテンツも作れない、SNSも伸ばせない、何をやっても1円も稼げるビジョンが湧かない…」と気づいた時には、かなりの時間と労力を無駄にしていました。
その後、自分の今後の可能性を考え直し、Webサイト制作のうちの一工程である「コーディング」(デザインをもとにHTMLやCSSなどのプログラミング言語でWebサイトを形にする作業)という分野の勉強を始め、そこで副業を目指すことにしました。まったくのゼロからのスタートでしたが、自分の興味と市場ニーズを考慮した選択だったため、継続して学習することができました。
対策:自分軸で副業を選ぶための3つの方法
1. 「適性診断」を行う
自分の素質と相性の良い副業を見つけましょう。
実践方法:
- 紙に「好きなこと」「得意なこと」「苦手なこと」「嫌いなこと」の4象限を描く
- それぞれに思いつく限りの項目を書き出す
- 「好き×得意」の象限を特に注目し、それを活かせる副業を探す
- 「苦手×嫌い」の象限は、どんなに流行っていても避ける
2. 「継続できる条件」を明確にする
自分が長く続けられる条件を知ることが大切です。
チェックポイント:
- 一人で黙々と取り組めるか、人と関わりながら進めたいか
- 決まった時間に拘束されるのは平気か、自由な時間に取り組みたいか
- 短期集中型か、少しずつコツコツ型か
- 成果がすぐ見えないと続けられないか、長期的視点で取り組めるか
3. 「市場と自分の交差点」を探す
流行も大切ですが、あくまで参考程度に。
見つけ方:
- 流行っている副業をリストアップする
- それぞれに「市場規模」「将来性」「競争の激しさ」を5段階評価する
- 次に「自分の適性」「興味度」「既存スキル」も5段階評価する
- 両方の合計点が高いものが「市場と自分の交差点」の可能性が高い
失敗2:「労力最小化の失敗」- 楽して稼げると思って取り組んだ日々
noteもコーディング学習も、最初は「楽して稼げる」と思っていました。「ちょっと記事を書けば売れるはず」「少しスキルを身につければ仕事が来るはず」と甘く考え、1日平均1時間程度という少ない時間しか投入していませんでした。
よくある失敗度 85点
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時間ロス度 80点
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精神ダメージ度 65点
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僕の失敗体験:仕事終わりの中途半端な作業
仕事終わりで疲れていたこともあり、作業の頻度は少なく、クオリティも低い状態が続いていました。SNSで同じ副業を頑張っている人たちと比べると、自分は明らかにペースが遅く、収益化の兆しもまったく見えませんでした。
ある時、「このままでは絶対に成果が出ない」と気づき、作業時間を見直すことにしました。仕事終わりは疲れているので割り切って早く寝て、代わりに翌朝早起きして出社前に2〜3時間の作業時間を確保するようにしたのです。
朝の集中できる時間にしっかり取り組むことで、あの頃は毎日少しずつスキルが身について人生が変わっていく感覚があって、とても充実していました。結果的に副業と本業が同じWeb業界だったこともあり、本業での評価も上がり、副業の収益化にも繋がりました。
僕の場合は朝型に切り替えることで効果がありましたが、大切なのは自分に合った集中できる時間帯を見つけることです。夜型の方なら夜の静かな時間、通勤時間が長い方なら通勤中の時間活用など、自分のリズムに合った方法を見つけましょう。
対策:初期段階での適切な労力投資を実現する方法
1. 「本気度チェック」を自問する
副業を始める前に、どれくらい時間を投資できるか確認しましょう。
チェックリスト:
- 週にどれくらい時間が確保できるか(少なくとも数時間は必要)
- どれだけの期間、収益が発生しなくても継続できるか
- 自分のライフスタイルに合わせた時間活用ができるか
- 思った以上に時間がかかっても取り組み続けられるか
2. 「労力投資計画」を立てる
初期段階でどれだけの労力を投資すべきか、自分なりの計画を立てましょう。
計画の例:
- 最初の段階:自分が無理なく続けられる頻度と時間を設定
- 慣れてきたら:少しずつ時間や頻度を増やす
- 習慣化したら:定期的な振り返りと調整を行う
3. 「継続のための仕組み化」を行う
労力投資を継続するための仕組みを作りましょう。
実践例:
- カレンダーに副業の時間枠を固定で設定する
- 「朝の15分だけでも取り組む」など、小さな習慣から始める
- 作業の記録をつけて進捗を可視化する
- 目標達成時には小さな報酬を自分に与える
失敗3:「収益焦りの失敗」- 期待しすぎて挫折しかけた時期
Twitterで見かけたインフルエンサーの発信に影響され、「noteで月100万円」という非現実的な収益目標を立てていました。しかし現実は厳しく、半年以上経っても1円も稼げませんでした。
よくある失敗度 95点
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時間ロス度 90点
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精神ダメージ度 80点
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僕の失敗体験:収益ゼロの現実に落ち込む
「副業で稼ぐなんて無理なんじゃないのか」「100万円どころか1円すら稼げないじゃないか」「僕に副業が向いていないのか、僕が無能なのか」「もう辞めてしまおうか」といった具合に、どんどんネガティブな気持ちに沈んでいきました。
転機となったのは、視点を変えたことです。大きい収益目標を一旦忘れて、「とにかく最初の1円を稼ぐこと」に全力を出すことにしました。実際のところ1円も稼げないようでは100万円なんて無理です。逆に言うと1円稼げれば、それを積み重ねれば100万円には届きうると考えたのです。
このように考え方を変えて活動し始めると、翌月には少額(約1,000円)ですが収益化に成功しました。その後のモチベーションは一気に高まり、翌月は5万円、その次の月には15万円と、目に見える形で右肩上がりに収益が伸びていきました。小さな成功体験が自信となり、その後の成長に繋がっていったのです。
対策:現実的な期待値を設定し、長期的視点で取り組む方法
1. 「収益の階段モデル」を理解する
多くの副業は以下のような成長曲線を描きます。これを理解しておくことで現実的な期待が持てます。
一般的な副業の収益段階:
- 0〜3ヶ月:「投資期間」(ほぼ収益なし)
- 3〜6ヶ月:「検証期間」(小額の収益発生)
- 6〜12ヶ月:「成長期間」(徐々に収益増加)
- 12ヶ月〜:「安定期間」(ある程度予測可能な収益)
2. 「小さな成功指標」を設定する
お金以外の「成功指標」も設定しましょう。
例えば:
- Webサイト制作:学んだ技術の数、作成したサンプルの数
- 物販:出品数、良い評価の数、リピート率
- コンテンツ作成:完成作品数、スキル向上度、獲得フォロワー数
これらの指標が上がっていれば、「お金にはまだ結びついていないが、成功に近づいている」と実感できます。
3. 「複利効果」を理解する
副業の多くは「複利効果」によって長期的に大きく成長します。
複利効果の例:
- スキルの蓄積効果(技術レベルが上がるほど価値が高まる)
- スキルの上達による単価向上
- 実績の蓄積による信頼獲得
- 顧客ネットワークの自然拡大
失敗4:「多角化の失敗」- 複数のスキルに手を出して全て中途半端になった時期
Webサイト制作の中の「コーディング」(HTMLやCSSなどでサイトを形にする作業)、「Webデザイン」(サイトの見た目を整える作業)、「マーケティング」(集客や効果測定の戦略)、「CMS開発」(ブログやWebサイトを簡単に管理・更新できるシステムの開発)など、複数の技術を同時に習得しようとして失敗しました。抽象的に見るとどれもWebサイト制作に含まれますが、SNSでは別の副業として扱われており、僕もそう捉えて並行して進めていました。
よくある失敗度 70点
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時間ロス度 90点
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精神ダメージ度 50点
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僕の失敗体験:リソース分散の代償
「複数のスキルを身につければ高単価でWebサイト制作を受注できる」というSNSでの情報を信じ、複数のスキルを同時に習得しようとしていました。時間をそれぞれに均等に分散していたため、1つ1つの進捗は遅くなり、1つだけに集中して進めた場合と比べると、3ヶ月位は収益化までに遅れが出ました。
SNSで同じ頃にコーディングの勉強を始めた人たちの発信を見ると、明らかに差がついていました。また、複数に手を出すうちにどれも中途半端になり、収益化が遠のくことで、挫折して諦めたら全て無駄になってしまうという焦りも感じました。
「まずはコーディングだけでも収益化しよう」と決断し、他のスキルは一時停止。一つに集中したことでスキルの習得スピードが上がり、ついに収益化を達成することができました。
対策:「選択と集中」を実践する具体的方法
1. 「フォーカスピリオド」を設定する
一つの副業に集中する期間を明確に決めましょう。
実践方法:
- 「まずは一つの分野で結果を出す」と決める
- 「基礎スキルを習得するまで」は他に手を出さない
- 「最初の収益を得るまで」は一つに集中する
2. 「誘惑リスト」を作る
新しいスキルへの誘惑を完全に無視するのは難しいので、「後で学ぶリスト」を作りましょう。
使い方:
- 気になるスキルがあれば、即行動せず「誘惑リスト」に記録する
- 「今の取り組みで成果が出た後に学ぶ」と明記する
- 現在の取り組みが軌道に乗ったら、リストから優先順位の高いものを選ぶ
3. 「FOMO(Fear Of Missing Out)」との付き合い方
「あのスキルを身につけないと機会を逃す」という焦りは多角化の大きな原因です。
対処法:
- 「全てのスキルを同時に習得する必要はない」と自分に言い聞かせる
- 「今はまず一つで成果を出す時期」というマインドセットを持つ
- 「一つを極める」ことの価値を再認識する
失敗5:「継続疲れの失敗」- 無理なペースと不健全な環境で続かなくなった時期
早く成果を出したい一心で「仕事終わりで疲れた状態でも毎日3時間作業」というハードなスケジュールを組んでいました。さらに、「教材を買って自己投資するためには食費を削るしかない」と考え、一袋40円の袋ラーメンで食いつなぐような生活をしていました。
よくある失敗度 85点
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時間ロス度 95点
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精神ダメージ度 85点
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僕の失敗体験:身体とメンタルの崩壊
無理なスケジュールと不健全な食生活のせいで、ストレスは溜まるし、仕事のパフォーマンスも落ちるし、肌はボロボロになりました。結局、精神的に追い詰められて1ヶ月ほど作業を完全に停止してしまった時期があります。
最終的には発想を転換し、「仕事が終わったらすぐに寝て、翌朝早起きしてから作業をする」というリズムに切り替えました。朝の時間だと集中力も高く、頭もクリアな状態で作業できます。また、少し疲れた時は朝日を浴びながら散歩するなど、リフレッシュの時間も意識的に取り入れました。
この変化により、作業の質が上がり、僕自身のストレスも大幅に軽減。継続的に副業に取り組める環境を整えることができました。
対策:持続可能なペースを見つけ、長く続ける方法
1. 「最小継続単位」を設定する
無理なく続けられる最小限の活動量を決めましょう。
実践例:
- 「1日15分だけでも取り組む」など小さな目標を設定する
- 「週に2〜3回」など無理のない頻度を決める
- 体調が優れない日は「5分だけチェックする」という最低ラインを決める
この最小継続単位をクリアすれば「成功」と定義し、それ以上はボーナスと考えることでプレッシャーを軽減できます。
2. 「エネルギー管理」を意識する
時間だけでなく「エネルギー」の管理も重要です。
実践方法:
- 自分が最も集中できる時間帯を活用する
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- 適度な運動や睡眠で体調を整える
- 「完全オフの日」を定期的に設ける
3. 「長期的なリズム」を作る
週単位、月単位のリズムを意識することで、一時的な調子の波に左右されにくくなります。
具体例:
- 「集中週間」と「メンテナンス週間」を交互に設ける
- 四半期ごとに振り返りと計画の時間を確保する
- 年に数回の「充電期間」を予め計画に入れておく
- 「80%の力で長く続ける」というマインドセットを持つ
副業成功への「3つの黄金律」
これまでの失敗と成長から導き出した、副業で成功するための3つの原則をご紹介します。
1. 「自分軸」の原則
流行や他人の成功に惑わされず、自分の適性・興味・スキルを基準に副業を選び、自分のペースで進めること。
実践ポイント:
- 「好き×得意」の交差点から副業を選ぶ
- 自分が「続けられる条件」を明確にする
- 「過去の自分」との比較を基準にする
2. 「実践優先」の原則
情報収集より実践を優先し、”学びすぎる罠”に陥らないこと。情報は20%、実践は80%の比率を目指す。
実践ポイント:
- 「行動→学習→改善」のサイクルを回す
- 小さく始めて素早くフィードバックを得る
- 情報収集と実践時間の比率を記録する
3. 「持続可能性」の原則
短期的な成果より長期的な継続を重視し、燃え尽きないペース配分を意識すること。80%の力で長く続けることを目指す。
実践ポイント:
- 「最小継続単位」を設定する
- 「完全オフの日」を計画に組み込む
- 「時間」と「エネルギー」の両方を管理する
まとめ:最初の一歩は歩数ポイ活から
副業の道には多くの失敗がありますが、これらは実は貴重な「成長の機会」でもあります。僕自身、これらの失敗を経験したからこそ、今の副業スタイルを確立できました。
ただ、いきなり大きな副業に挑戦するのではなく、まずは「歩数ポイ活」のような、日常生活に組み込みやすく、スキルや時間をほとんど必要としない副業から始めるのがおすすめです。歩くだけで少額のポイントが貯まる仕組みを活用すれば、「副業での最初の1円」というハードルを低く設定でき、成功体験を積み重ねることができます。
小さく始め、失敗から学び、徐々にステップアップしていく—それが副業成功の王道なのです。
この記事があなたの副業の道のりで遭遇するかもしれない壁を乗り越える助けになれば幸いです。副業で壁にぶつかったとき、モチベーションが下がったとき、ぜひこの記事をブックマークして読み返してみてください。あなたが今直面している課題は、多くの人が通ってきた道。諦めずに一歩ずつ前進していきましょう。